戸建住宅1Fの土間タイル・和式トイレから洋式トイレに交換する場合 最もコストが掛からない方法がタイルの補修で済ませる方法です しかし メリット・デメリットもそれぞれありますので 解説します!
タイル補修でDIYするメリット・デメリット
メリット
- 価格が抑えれる
- 床の水洗いが可能
- 公共トイレに向いている
デメリット
- 工期が遅い
- バリヤフリーに出来ない(現状のまま)
- タイルの色合わせが難しい
取替方法・工期は最短2日
和式便器解体
TOTO・C755V和式からTOTOピュアレストQR手洗い無し排水芯200㎜ 便器CS232B・タンクSH232BA洋式への交換手順
- 止水栓をハンドル又はマイナスドライバーで水を止める
- レバーをひねり タンクの水を流しきる
- ←モーターレンチで洗浄管を解体
- アングル止水栓からタンクに繫がるフレキ管をモンキーレンチで外す
- ←柄の長いドライバーでタンクを取外す
- ←メーターBOXの止水栓で水を止める
- アングル止水栓を壁から外す
- ↓便器をハンマー等で割りながら解体する
- 割れた破片や土が配管に落ちないように注意する↓
- ←↑土のう袋を詰める等の工夫をしながら作業する(便器の構造を理解しましょう)
- 自信の無い場合はタイルを先に割ってから 便器をすっぽり引き上げても良い(どちらにしても配管を詰まらせると取り返しのつかない事態になるので最も注意すべき点です)
- ←ディスクグラインダーでコンクリート切断用の刃を準備する
- ←タイルを割る前に補修する所の目地までディスクグラインダーでカットする
- 電動ハンマー小型を準備する
- ←コンクリートを砕く
排水管移設
- 写真はVU100パイプと継ぎ手45度エルボ2個→
- VU75の場合もある
- 昔のSUパイプの場合はVSソケットでVUのパイプに変換する
- 和式便器はパイプを炙り差してあるので変形していない部分まで十分に掘ってから切断する事
- 壁から排水芯200㎜(プラス50㎜・給水管が干渉するため)の便器で配管していますが リモデル便器の場合はそのまま真っ直ぐ上に継ぎ足します(リモデル便器は定価で1万円以上高い)
- 90度エルボでも良いが詰りにくくする為に45度エルボにしている
- 接着材は継ぎ手とパイプの両方に塗る
- ピュアレストQR排水芯200はパイプ立ち上がり6㎝必要
- ←タイル上10センチ程度出しておく
- ←しっかりとハンマーで転圧しながら土を戻す
- ←タイルの面から3㎝程下まで厚み5㎝程モルタルを打つ
- 急結材を使うと早く固まります↓
給水管移設
時計回りに上から・・・
- ストリートエルボR1/2(テーパネジ・シールとヘルメチックを使うネジ)
- 既設のニップルR1/2(テーパーネジ)
- 既設のアングル止水R1/2・G1/2(平行ネジ・パッキンを使うネジ)
- シールテープ
- モンキーレンチ
- パイプレンチ
- ヘルメチック
- ←シールテープは左の画像の場合時計回りに6~8回巻きヘルメチックを半周程度塗り付ける
- ←のように先に組む
- ←シールテープの巻いてない方が平行ネジ(フレキ管をパッキンで止める為シールテープは不要)
←給水管がタンクに干渉する為に排水芯200㎜の便器だけど 250㎜に排水管を配管しました
←既設のアングル止水を使用したけれど 他の配管方法でも問題ありません
←左から
- フレキ管Φ13 600㎜
- 座付き水栓エルボ R1/2(テーパーネジ)
- フレキニップル G1/2(平行ネジ)・R1/2(テーパーネジ)
フレキニップルには2種類あり 両方平行ネジと片方だけテーパーネジのがあります
TOTOからTS220FUR 定価15.900円税抜でタンク隅付形便器から取替えた場合の給水管延長部材が販売されています
これを取付けると見栄えが良くなる(水色で囲まれた部分)
- ↖のように配管する
- ↑振動ドリルΦ6㎜のキリで穴を開ける
- ↗6㎜のプラグ(カール)を入れ座付き水栓エルボをビスで固定する
- ←次に付属のアングル止水栓を取付ける
- ←付属のアングル止水栓は画像奥側R1/2(テーパーネジ)手前G1/2(平行ネジ)
- ←時計回りに締めていき 止めたい場所の手前で止めておきます(タンクからのフレキ管接続の具合で微調整します・その時必ず緩める方には回さない事が重要 水漏れの原因なります)
- ウォシュレットを付ける場合は付属の分岐金具を付けてからタンクからのフレキ管を接続します
←付属の給排水配管図面
タイル補修
水分量の少ないパサパサのモルタルを作ります→
- 湿っていればOKで最小限の水分量でよくこねる→
- プラスチックゴテか木鏝でタタキながら平らにならす→
- 金鏝は使わないこと
- コーナンプロで買った9㎝角(目地1㎝)タイルを周囲に仮置きして高さを一緒に合わせる
←翌日に取り付けしたい場合は付属の型紙を当てビスの位置にプラグを入れて 急結材を少量垂らしておくと良い
2日以後に取付ける場合は先にタイルを貼ってから振動ドリルで穴を開ける
- セメントと水だけでよく混ぜ合わせる
- しゃぶしゃぶでOK
←全体に1㎜程度の厚みで金鏝を使って素早くならす
- ←タイルを並べていく
- ←複雑な所をディスクグラインダーを使いカットする
- ←便器の下になるのでザックリで良い
←叩き板とゴムハンマーを使い高さを整える
←先程練ったしゃぶしゃぶのノロセメントにセメントと黒目地用セメントを半分程度混ぜ合わせ 今度は粘りがある程度にする
←全て黒目地セメントだと強度が弱いのでセメントを使う
- ↖↑タイル用ゴム鏝を使い目地を入れていく
- ↗バケツとスポンジを用意し根気よく拭き取る
- こまめにバケツの水を替える
- 後半は力を入れずに スポンジの重さだけで拭き取る
- 片面1回ずつ 両面で2回拭き取ってはバケツでスポンジを洗う・・・を繰り返す
←タイル完成 1日目終了
洋式トイレ・ペーパーホルダー取付け
取付説明書があるので安心してDIYで取付出来ます→
←便器の振り止め
←重要です!ワッシャーの向きに注意しよう!インパクトで留める場合は締めすぎると陶器が割れます↙↓↘
- ↖手締めする
- ↑モンキーレンチで締める
- ←適切な方向にアングル止水栓を合わす(締める方向に)
←アングル止水栓とタンクのフレキ管を接続
ウォシュレットを付ける場合はウォシュレット付属の分岐金具が間に付けます
←便座とペーパーホルダーを付けて完成!!
使用する道具(まとめ)
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- パイプレンチ
- モーターレンチ
- ハンマー
- メジャー
- シールテープ
- ヘルメチック
- 塩ビ用ノコギリ
- プラグ6㎜用
- 振動ドリル(コンクリート用キリ6㎜)
- 電動ハンマー
- ディスクグラインダー(コンクリート・タイル用刃)
- インパクトドライバー
- 土のう袋
- バケツ
- レンガ鏝
- プラスチックゴテか木鏝
- 金鏝
- スコップ
- 万能柄杓
- タイル用ゴム鏝
- タイル拭き取りスポンジ
- タイル用叩き板
- タイル用ゴムハンマー
- セメント・黒目地セメント
- セメント急結材
- 砂
- 排水配管材料
- 給水配管材料
掛かった材料費
前提条件
- 和式便器から洋式便器に交換
- 洋式便器の配管位置は壁から200ミリの配管(実際は既設給水管を避けるため250ミリで配管しています)
- ペーパーホルダーと既設の止水栓は再利用
- 便座は普通便座・手洗い無し・パステルアイボリー(SC1)
- タイルは補修で対応
道具を揃えていくと結構高くなるよ!
DIY難易度
難易度はかなり高めなので複数のブログやYouTubeで勉強してからDIYするようにしましょう
| 低 高 | |
---|---|---|
DIY難易度 | ★★★★★ | |
DIYおすすめ | ★☆☆☆☆ | |
DIY危険度 | ★★★★ | 削岩機で足を突かないように |
DIYご近所配慮 | ★★★★ | 電動ハンマーの音 |
一人DIY難易度 | ★★★ | |
パワー | ★★★★ | |
持久力 | ★★★ | |
工事前の確認すべきこと
便器には排水管の位置に種類があるので確認が必要
タンク後方壁から排水芯までの距離に種類があります これから新設する場合は200㎜に変更しましょう
- 壁から120mm
- 壁から200mm
- 壁から250mm~550mmくらい(メーカーにより範囲が異なる)
- そもそも壁に排水されている便器(床から排水管の芯の高さを測ります)
- 和式トイレの排水管を延長すると3のタイプになりますが 2 のタイプのトイレにすることを強くおススメします 3のままでは構造上つまりやすいのです (床下を掘るついでですから一手間を惜しまずに)
- 3のタイプの便器をTOTOは リモデル リクシルは リトイレ と表記
- 4のタイプの便器をTOTOは 壁排水 リクシルは 床上排水 と表記 (高さも種類あり)
排水パイプを壁から芯200に変更する
- パイプの種類はSUΦ75・SUΦ100・VUΦ75・VUΦ100のいずれかだと思います
- SUは古いパイプなのでVUに変える必要がある為 SVソケット を使います その後はVUのパイプとVUの継手を使い最終壁から200mmの場所に排水の中心が来るように配管します
- 最近のトイレは床から5~6cm立ち上げる事が多いので長いめに出します
便器にはレギュラー(標準)とエロンゲート(大)がある
- 今ではエロンゲートが標準で安価な便器がレギュラーである(小さい便器)と覚えた方が理解しやすいかもしれません
- 便器の穴の大きさが3~5㎝縦に違います
- ウォシュレットは今では兼用です (調整して合わします)しかしウォームレットや普通便座は共通ではありません
- インターネットでの販売は便座は別売りなので 写真に惑わされないように注意してください
- 便器とタンクもセットが多いですが 別売りもあるので説明をしっかり読んで 写真だけで判断しないようにしましょう!