一生涯で下水工事をする という状況になる事は数少ないと思いますが それに直面した時に 相場が解り辛かったり 現場によって違うのも分かるんだけど でも材料費が解ると それなりに業者が得る粗利益などを推測できるのではないかと考えます 是非参考になればと思います
下水工事とは?
日本の下水道普及率は約80%となっている 基本的には高い所から低い所へ自然勾配で流す為 山間部程コストが掛かるので 上水道並には普及しません 逆に都会ではほぼ100%に近い数値です
下水道が整備されていない地域は主に
- 浄化槽を通り 河川に放流
- 汲み取り式便所(ぼっとん)
- 汲み取り式便所(簡易水洗便所)
となっているはずです
例外もありますが基本的には下水(汚水)に雨水は流しません
- 下水(汚水) → 処理場 → 河川
- 雨水 → 河川
下水道が家の敷地まで来て 公共桝を設置出来てから 個人負担で自治体の指定業者で申請してから着工できます
指定業者だからといっても それぞれ 金額は違うので 見積もりを複数取る事が最も重要!
弊社見積り公開!!
前提条件
- 現状雨水桝と汚水桝は分けられていない
- 浄化槽は上部のみ取り壊し下部に水抜き穴を開けた後 土で埋める
- 雨水会所として使える桝は セメントで補修して使用 今までの埋設管も雨水に利用
- 全距離25m
- コンクリートはつり復旧は5m カッター切りは行わない
- 新設汚水桝 (トイレ・風呂・洗面洗濯・キッチン・合流桝・曲り桝) 計6か所
重機無しで3人で3日間の作業
粗利益
40万950円 - 5万1.381円 = 34万9.569円 粗利益349.569円
粗利益に人件費や運営経費や消費税が含まれています 穴を掘る仕事は利益率の高い仕事になります
根気よく 複数見積もりを取ることを おすすめします
安くしてもらう方法
- 1度見積もりを取ってから 「浄化槽の埋める土を 処分する予定のガラや残土を入れて安くして下さい」と交渉してみて下さい
- 雨水と汚水を分ける工事から必要な場合 既存の桝を雨水の桝として補修で済ませる
- 雨水が流入していない汚水桝も可能な限りそのまま使う
- 既存の埋設されたパイプも可能な限り使ってもらう
- 既存の埋設された不要なパイプを撤去せずに(費用が掛からないように)残してもらう
- 浄化槽は撤去せずに配管工事に必要な所だけ壊してもらう
重要なのは 先に見積もりを出してもらい 工事の詳細を聞いてから 上記の方法を 提案や交渉します
先にこちらが言ってしまうと 相手は「その内容の見積もりです」と言われてしまう恐れがあります
公共桝に接続する為にコンクリートを削岩機で割り 掘っていきます☟
掘って接続後の状態☟
トイレとその他の雑排水が合流している桝・小口径90度Yインバート桝・流れるパイプがVU100 で立ち上がりがVU150のパイプです☟
溜桝Φ300でドリルで穴を開けてシールパッキン(黒いゴム)をはめてパイプを通します(のりは不要)泥を溜めて掃除する役割があります☟
上記の見積り現場ではありませんが コンクリート桝1つでしたが 左の雨 と 右の汚水 に分けた様子 汚水にエルボが入っていますが 臭いが上がらないようにする為にあります のりが付いていないので掃除の時は外せます 蓋は 雨が穴あき蓋 汚水は 穴なし蓋 を使用します☟
浄化槽に底部に穴を開け土を入れた状態☟
削岩機の先を交換し土を転圧しています☟
楽天市場のページになりますので気になる部材をクリックして調べて下さい☟
VSソケットは昔のパイプSUと現在のパイプVU(VP)を接続する継ぎ手になります↖ やりとりソケットはインバート桝等 途中で入れる時に必要になります↑