和風建築で庭があり独立した門の屋根の修繕ですが 1F屋根よりも低い位置にありますので 脚立で上る事ができて比較的容易に修繕が可能です とはいえ命綱は必要です
築30年を越えた屋根は少しずつ修繕が必要になります 屋根は気付いた時直ぐに修繕していれば長持ちしますが 放置すると修繕不能になってしまいますので早めの対応が肝心です
ズレた瓦と土を取り出す
棟瓦は屋根の頂上にあり雨風を一番受けやすい場所
瓦の名称
- 冠瓦(かんむり)
- 熨斗瓦(のし)
- 鬼瓦
- 巴瓦(ともえ)
- 桟瓦(さん)
- 袖瓦
修繕の手順
- ズレている冠瓦と熨斗瓦を取る
- 土を取り除く
- ハケで綺麗にする
- 屋根土を用意する(今回は取り除いた土と軽量モルタルで混ぜ合わせて使用)
今回の規模ならちょうど良い分量です☟
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- 銅線が外れていたので 長めのビスに銅線を巻き付ける
- ビスが効く所に留める
熨斗瓦を積み直す
熨斗瓦を積み直す
- 練った屋根土(画像は軽量モルタルと土を混ぜたもの)を置く
- 熨斗瓦のせて合わせる
- 屋根土を置く
- 熨斗瓦のせて合わせる
- 屋根土を置く
- 冠瓦に銅線を通しながら のせて合わせる
- 銅線を結ぶ
漆喰で固めて補強する
漆喰で固めて補強する
数寄屋門は侘び寂びや静寂などを表現するので 漆喰でゴツゴツと固めたりするのは あまり見かけませんが 今後またズレたりしない事を優先に考え漆喰で固定することにしました
- 屋根漆喰を水と練り合わせる
- 小さめの鏝(こて)で画像のように固定する
- 形が整わない場合は 少し時間をおく
- はみ出た漆喰を濡らせたハケで綺麗に拭き取る
反対側の鬼瓦はシーリングで固定していました
スッキリさせたい場合 瓦色に近い色でシーリングするなら良いです
反対側の鬼瓦はシーリングで固定していたので バランスを保つために同じように漆喰に変更
黒い屋根漆喰もあります
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