コンクリート製の雨水会所を樹脂製の会所にDIYで入れ替えをする方法

外まわり

コンクリート会所は30年もすれば パイプとの隙間から木の根が入ってきたり 割れてきたり 酸性雨による劣化もあり 傷んできます   本来は水が常に溜まる構造なのですが 雨が降った翌日でも水が溜まっていない場合は 穴が空いています  その水が隣の低い土地に流れ出す場合もよくあります    DIYで樹脂製の溜桝への交換方法を解説します *この記事では「会所」と「桝」は同じ意味として表現しています

一般家庭でよく使う溜桝の種類

溜桝の種類

樹脂製の溜桝はΦ250Φ300の大きさを使うのが一般的です 

溜桝の役割

  • 土や泥を沈殿させて 定期的に沈殿物を取り除きメンテナンスする
  • 道路に例えると交差点 パイプの交差点に基本的に設置すると経路が特定できる
  • 配管が詰まったときに 場所が特定できる

汚水と雨水のフタの違い

汚水桝のフタは基本的に 臭いが上がらないように穴が開いていません

雨水桝のフタは地面に溜らないように水が流れ込む穴が開いています

蓋には車が乗入れ出来るものと出来ないものが それぞれあります

インバート桝とは

溜桝のように 水や泥が溜る構造ではなく パイプの底と桝の底が同じになっています トイレから流れてくるルートには 必ずインバート桝が使用されている

インバート桝と溜桝が合体した桝も存在します☟

コンクリート会所から樹脂製の会所へ交換方法

土間がコンクリートである場合

  1. 桝の周りのコンクリートを砕く *小型電動ハンマー・無ければ石頭ハンマーとたがね(チス)で代用
  2. コンクリートガラを取り除く 

電動ハンマー☟

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見えにくいですが パイプとコンクリートの間の隙間から根が侵入してきている☟

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1の画像☟

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コンクリート会所の取り方

  1. 蓋があれば割らずに残しておきます
  2. 水が溜っていれば 柄杓などで かい出す
  3. コンクリート桝を内側からハンマーで叩き スコップでこじながら 上部から 少しずつ解体していく *コンクリートが古ければ石頭で十分割れる
  4. ワイヤーが四隅と上下に入っていますので 割りながらクリッパー等で切断していく
  5. 底部も割って コンクリート部分を綺麗に除去する *持ち上げて取れるなら割らなくても良い
  6. 地盤が陥没していれば 土やコンクリートガラ等を入れ 転圧する
  7. コンクリート桝の蓋を敷き 水準器を使い 新設する桝の高さに合わせ調整する *雨水の桝は周りの水が流れ込むように勾配を考えます

3の画像☟ワイヤーが見えます

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緑の管はガス管です!

気をつけて!

底部のみの画像・電動ハンマーで底部も解体☟

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5の画像☟

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7の画像☟

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樹脂製の会所の穴あけ

  1. 仮置きするのに干渉する既設のパイプを 塩ビノコで切断 *仮置きする桝から7~8センチ離したあたり
  2. 新設する桝を仮置きして 穴を開ける位置の印を付ける
  3. ドリルでパイプを通す穴を開ける *専用のホルソーを使う(パイプの外径+5㎜)
    1. ホルソーが無い場合 桝を両面からガスバーナーで炙りパイプを当てつけグリグリと型を付け 直径で5㎜大きくカッターナイフで柔らかいうちに切ることができる*少しテクニック必要 
  4. バリを取り除き シールパッキンを付ける

1・2の画像☟

ドリル・ホルソー・シールパッキン・中性洗剤の画像☟

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3の画像☟バリをカッターで取り除く

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会所の設置

  1. ソケットを既設パイプに接着する *全てのパイプ
  2. 再度仮置きして それぞれパイプの長さを測る
  3. それぞれパイプを切断する
  4. 切断したパイプとシールパッキン(ゴム)に潤滑油(食器洗剤ジョイ等)を付け差し込む
  5. 接着材をソケット部に塗り 素早く内側から叩きながら 全てのパイプを繫ぎます *素早く出来る自信が無い方は大きな管(主管)だけでも良い 

ソケット(VU100・VU50)・接着材・塩ビノコの画像☟

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1の画像☟

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4の画像☟

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5の画像☟

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仕上げ

  1. 長すぎたパイプは切断する
  2. アジャスターを入れる場合はシーリングをして蓋をする
  3. 掘り出した土や 足りなければ土を足して埋め戻す
  4. コンクリートの場合は1センチ残して 下塗りをする  *一回で仕上げると継ぎ目が目立ち 全体に沈む可能性がある
  5. 翌日上塗りをして完成!

4の画像☟

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5の画像☟ 完成!!

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5の画像☟ 完成!!

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パイプの角度が合わない場合

パイプを曲げる方法

  1. 水に濡らした雑巾を用意する
  2. 軍手をする
  3. 曲げたい部分3~4センチを パイプに対して直行に ガストーチで炙りながらパイプを回転させます *焦げないように
  4. 柔らかくなればガスを止め 曲げる
  5. 良い角度で 濡れた雑巾を当てて冷やす

パイプを炙りさす方法

ソケット(真っ直ぐでは具合悪いときに)炙りさします

  1. 短めの同じパイプを用意する
  2. 水に濡らした雑巾を用意する
  3. 軍手をする
  4. 水下の方のパイプ 10センチ程度を パイプに対して直行に ガストーチで炙りながらパイプを回転させます *焦げないように
  5. 柔らかくなればガスを止め 用意した短めのパイプを仮差しして 濡れた雑巾を当てて冷やしながら いつでも取れるように 少し広げながら斜めに回転させる *少し放置すると抜けなくなるので完全に冷めるまで 仮差しのパイプを動かし続ける

4の画像☟

5の画像☟

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5の画像☟

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完成☟

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昔の古いパイプ・SUパイプの接続方法

  • SUパイプの場合
    • 今はSUパイプは販売していないため VUパイプに変換させる必要がありますので VSソケットを使用します☟

会所の高さが足りない場合

高さの調整には下記のようなアジャスターを入れます  高さは5センチ単位であり  高さのあるアジャスターに穴を開けパイプを通す事もできる   

塩ビノコで切断して良い高さに合わせる事ができます☟ *ツバの高さ以下には下がりません

もし低い場合はこのように載せ 内側と外側にシーリング材を入れる☟

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重要ポイント

重要
  • 水下に行くにつれパイプを広げるのはO.Kですが 狭めるパイプの変換はNGです
  • 桝の入りのパイプより 出のパイプの方が低くなければ 勾配は逆になる
  • 桝の高さが地面より少し下げないと 周りに水が溜る
  • U字溝が絡んでいたり特殊な形の会所の場合はそもそも樹脂製の会所に出来ない場合がある
  • 雨が降りそうなと時は避けましょう
  • 勝手に汚水管に接続しない *地域によっては稀に同じ管を使うこともある *下水が整備されていない地域は生活排水管(トイレ除く)と雨水が同じである場合がある
  • 溜桝は泥溜部分が無いと意味が無いので 水下パイプ底部から溜桝底部まで最低10センチ程度以上は離しましょう
  • 地面に合せて傾斜を付けたい場合は 深いめに桝を設置してから アジャスターで斜めにカットして取付けると良い
  • 車の乗る可能性がある桝は 蓋を丈夫な耐圧タイプにする

1ヶ所で出たコンクリートガラ☟

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不用品処理に困ったときは暮らしのマーケットを利用しましょう

もちろん DIYできない方も 暮らしのマーケットで!

DIY難易度・材料費・必要な道具

DIY難易度

低         高
DIY難易度★★★★
DIYおすすめ★★★★
DIY危険度★★
DIYご近所配慮★★★★
一人DIY難易度
パワー★★★★
持久力★★★★

必要な道具

  • 電気はつり機(電動ハンマー)小型
  • 石頭
  • たがね(チス)
  • クリッパー又はサンダー(グラインダー)
  • ドリル
  • ホルソー(穴開け)
  • 小さめスコップ 移植ゴテ
  • パイプ用接着材
  • セメント・砂・コテ等 *必要あれば
  • 土 *必要あれば

商品

  • 溜桝
  • 穴あき蓋 *必要あれば耐圧蓋
  • パイプ少し
  • マス用シールパッキン
  • アジャスターとシーリング材 *必要あれば
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